TRAILER

INTRODUCTION

ドキュメンタリー作家として2度のアカデミー賞ノミネートを誇る俊英ダン・クラウスが、2010年に起きた事件を題材に手がけたドキュメンタリーを自ら劇映画化した本作。全米では気鋭の配給会社A24が配給権を獲得したことも大きな話題となった。俳優陣に軍隊でトレーニングを受けさせたうえで撮影に入るなど、実話に基づく唾棄すべき戦争の暗部を徹底したリアリズムで描くその姿勢は、観る者の心を激しく突き放し揺り動かす。主演を務めたのは、アメリカ版『Death Note/デスノート』の主演で知られる若手実力派俳優のナット・ウルフと『ターザン:REBORN』などハリウッド大作の主演も務めるスウェーデン出身の人気俳優アレクサンダー・スカルスガルド。理想に燃える若き兵士と、戦場のリアルを知るが故に自らを正当化し殺人に手を染めてゆく“英雄”という対象的な役柄を、見事なコントラストで圧倒的説得力をもって演じ切っている。

STORY

正義感と愛国心に燃えアフガニスタンに渡ったアンドリュー(ナット・ウルフ)。現地では地元住民を取り調べるばかりの退屈な日常が続いていた。だがある日、上官が地雷を踏んで爆死するのを目の当たりにして、自分のいる場所が常に死と隣り合わせであることを思い知る。代わりに上官として赴任してきたのは、歴戦の猛者として名高いディークス軍曹(アレクサンダー・スカルスガルド)だった。誇り高き軍人、力が支配する男たちの世界を体現するような彼に出会い、アンドリューの士気は高まっていく。しかし尊敬すべき軍人であるはずのディークスは、治安を守るためと称して証拠もなく民間人を殺害し続けていた。その事実を知ってしまったアンドリューは、それでもなお捨てきれない軍人ディークスへの畏敬の念と良心の呵責に苛まれてゆく。一方、異変に気づいたディークスはアンドリューの忠誠心を疑い始める。事態が刻一刻と悪化していく中、アンドリューは最後の決断を迫られる。