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監督を務めたのはエンタメ映画界の巨匠レニー・ハーリン。90年代に『クリフハンガー』、『ダイ・ハード2』、『ディープ・ブルー』らのアクション大作を次々と送り出し、アクション職人として名を馳せる彼が、日本でも人気を博す作家ポール・リンゼイがノア・ボイド名義で上梓した傑作サスペンス小説を映画化。実際に20年以上FBIに勤務し、様々な難事件に携わった経歴を持つ原作者が生んだリアリティ溢れるストーリーを、監督が最も得意とするド派手な演出で極上の映画体験へと昇華させた。

主演を務めたのはアーロン・エッカート。06年に『サンキュー・スモーキング』でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートを果たした演技派として知られながら、近年は『エンド・オブ・ホワイトハウス』、『ダークナイト』、『世界侵略 ロサンゼルス決戦』、『ザ・コア』などのアクション大作で次々とメインキャストを務めている。本作では元CIA捜査官でレンガ職人のヴェイルに扮し、CIA時代に磨いたスキルとレンガ職人として培ったパワーを駆使して犯人を追い詰める、『ダイ・ハード』のマクレーン刑事さながらの“しぶとい男”を演じ、そのカリスマ性を遺憾なく発揮している。

STORY

米国の諜報活動への抗議デモが広がるヨーロッパ。ギリシャのテッサロニキで反米を唱える女性記者が遺体で発見される。何者かが米政府に批判的なジャーナリストを殺害することでCIAの仕業にみせかけ、世界を敵に回させようとしていた。事態を重く受け止めたCIAは捜査の末、容疑者としてある一人の男にたどり着く。男の名はヴィクター・ラデック。1年半前に死亡したはずのCIA諜報員だった。捜査が手詰まりとなる中、米政府はかつてラデックの同僚でもあり、犯人追跡に特異な才能を見せていた元CIAエージェントのスティーヴ・ヴェイルに協力を要請する。レンガ職人として穏やかな生活を送っていたヴェイルは要請を断るが、直後にラデックが送り込んできた刺客の襲撃を受ける。辛くもこれを退けたヴェイルは旧友との因縁に決着をつけることを誓い、再び捜査に身を投じていく。