LIMONOV.
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WILDSIDE, CHAPTER 2, FREMANTLE SPAIN AND HYPE STUDIOS PRESENTS

LIMONOV. リモノフ

THE BALLAD  BEN WHISHAW  DIRECTED BY kirill serebrennikov

      詩人 兵士 政治家 執事 カリスマ
      starring BEN WHISHAW VIKTORIA MIROSHNICHENKO TOMAS ARANA CORRADO INVERNIZZI EVGENIY MIRONOV ANDREY BURKOVSKIY MARIA MASHKOVA ODIN LUND BIRON VADIM STEPANOV VLAD TSENEV SANDRINE BONNAIRE CÉLINE SALLETTE LOUIS-DO DE LENCQUESAING  DIRECTOR OF PHOTOGRAPHY ROMAN VASYANOV, RBC EDITOR YURII KARIKH PRODUCTION DESIGNER VLAD OGAY ART DIRECTOR LIUBOV KOROLKOVA ART DIRECTOR CYNTHIA SLEITER  COSTUME DESIGNER TATIANA DOLMATOVSKAYA COSTUME SUPERVISOR MAURIZIO BASILE  MAKE-UP & HAIR ARTIST MARIA TUTUKINA EMILIJA EGLITE  CASTING DIRECTOR JINA JAY CASTING DIRECTOR ANNA SHALASHOVA ADDITIONAL CASTING TERESA RAZZAUTI  SOUND DESIGNER BORIS VOYT STEADICAM ALEXANDER VDOVENKO  ORIGINAL SOUNDTRACK COMPOSER MASSIMO PUPILLO PUBLISHED BY FLIPPER SRL MUSIC BY SHORTPARIS  1ST ADS ARTEMII ABRAMOV NADEZHDA ILIUKEVICH-KOLINSKAYA  EVGENIY DOSTAL ANDREY PESHEKHODKO SVETLANA PUNTE  POSTPRODUCTION SUPERVISOR BRANDO TACCINI POSTPRODUCTION PRODUCER EKATERINA RUBLEVA  CONSULTANT EMMANUEL CARRÈRE  SUPERVISING PRODUCERS PHILIP ROGOSKY MIRELLA CHEESEMAN   EXECUTIVE PRODUCERS OLIVIA SLEITER ELIZAVETA CHALENKO  EXECUTIVE PRODUCER MATTHIEU PRADA  EXECUTIVE PRODUCERS JULIE ZAITSEVA IGOR PRONIN SVETLANA PUNTE MAX PAVLOV  EXECUTIVE PRODUCER PAWEL PAWLIKOWSKI  AN ITALIAN, FRENCH AND SPANISH CO-PRODUCTION  PRODUCED BY WILDSIDE, CHAPTER 2, FREMANTLE SPAIN, FRANCE 3 CINEMA, HYPE STUDIOS  IN ASSOCIATION WITH PATHÉ IN ASSOCIATION WITH LOGICAL CONTENT VENTURES  IN COLLABORATION WITH FORMAPRO FILMS  WITH THE PARTICIPATION OF CANAL+ CINÉ+ FRANCE TELEVISIONS  IN COLLABORATION WITH FREMANTLE  IN COLLABORATION WITH VISION DISTRIBUTION  SCREENPLAY BY PAWEL  PAWLIKOWSKI BEN HOPKINS AND KIRILL SEREBRENNIKOV  BASED ON THE NOVEL LIMONOV BY EMMANUEL CARRÈRE PUBLISHED BY P.O.L  CO-PRODUCED BY NATHALIE GARCÍA AND MANUEL TERA  PRODUCED BY ARDAVAN SAFAEE  PRODUCED BY ILYA STEWART  PRODUCED BY DIMITRI RASSAM  PRODUCED BY MARIO GIANANI AND LORENZO GANGAROSSA  DIRECTED BY KIRILL SEREBRENNIKOV
Klock Worx
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9.5 Friより全国公開
詩人であり革命家。いくつもの顔を持つリモノフはなぜ人々を魅了し世界から危険視されたのか?実題した希代のカリスマの劇場の人生を圧巻の映像で辿る――
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Introduction


            カリスマか、危険人物か
            希代のカリスマ リモノフとは?
            彼はなぜロシアの地に舞い戻ったのか


          詩人であり革命家。
          いくつもの顔を持つリモノフはなぜ人々を魅了し世界から危険視されたのか?
          実在した希代のカリスマの激動の人生を圧巻の映像で辿る――

『007』シリーズのQ役や『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(22)などハリウッド大作から個性派監督の作品まで出演し続ける演技派ベン・ウィショーが破天荒なアナーキストを熱演。ヨーロッパ中を興奮させ、数々の文学賞を受賞した傑作伝記小説「リモノフ」を基にカンヌ国際映画祭コンペ常連監督で、『インフル病みのペトロフ家』(21)『チャイコフスキーの妻』(22)など世界が注目するロシアのキリル・セレブレン二コフ監督(2022年ロシアから亡命)が放つ、圧巻の演出と徹底したシニシズムで観る者を愉快にも不快にもさせる問題作!


            ベン・ウィショー主演×キリル・セレブレンニコフ監督
            ロシアのウクライナ侵攻で撮影が難航
            5年の歳月を経て完成

今日起こっているすべては、リモノフが書いたことに端を発している。彼は戦争を望み、ソビエト連邦の再来を望んだ。
ロシア政府は、彼やアレクサンドル・ドゥーギンの著作をそのまま実行に移しているのではないかと思うほどだ……
昨今の情勢を踏まえ、より一層この暴挙にいたった過程を探る必要性を痛感した。ロシアのファシズムがどこから来たのか、理解するためだ。

監督:キリル・セレブレンニコフ


          ウクライナに生まれ、ニューヨーク、パリを巡りシベリアの監獄へ―
          ファシストでも共産主義者でもリベラルでも保守派でもなく、
          しかしそれらすべてを内包し20世紀後半を駆けぬけた、
          悪名高き実在の人物リモノフの愛と破滅のシネ・バラード

エドワルド・リモノフ
(1943-2020 ウクライナ出身)

作家活動中の20代にソ連への反体制活動で国外追放処分を受け、アメリカに亡命後ヨーロッパへ渡る。ソ連崩壊の1991年にモスクワへ戻り、1993年国家ボリシェヴィキ党を共同設立し、反プーチン・反統一ロシア党を掲げ活動していたが2020年に死亡。詩人、作家、反体制派、亡命者、執事、ホームレス、兵士、活動家、革命家、といくつもの顔を持つ。

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Story

2020年、エドワルド・リモノフ死亡。そのニュースはロシアのみならず世界中に衝撃を与えた。詩人にして革命家、亡命者であり兵士。幾つもの顔を持つ彼は、ソビエト連邦下のロシアに生まれ、詩と反骨精神を武器にモスクワ、ニューヨーク、パリへと渡り歩いた。名声と自由を夢見て亡命し、恋人エレナとともに辿り着いた“自由の国”アメリカでは、孤独と挫折に打ちのめされながらも、自らの言葉で世界と闘い続けた。ホームレス、執事、作家、国家ボリシェヴィキ党党首──暴力と詩、愛と怒り、思想と行動のはざまで世界を挑発し続けたその姿は、称賛と危険視の両極で今なお語り継がれる。ソ連崩壊、ユーゴ紛争、ロシアの愛国主義の台頭──激動の時代の只中で彼が愛し、信じ、裏切られ、それでも書き続けたものとは何だったのか。なぜ彼はロシアの地に舞い戻ったのか?実在した“希代のカリスマ”の激動の軌跡を、圧巻の映像ともに描き出す、愛と破滅のバラード。

Staff

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監督:
キリル・セレブレンニコフ

1969年9月7日 ロシア出身
演出家、映画監督。モスクワ芸術座などで多くの舞台演出を手掛ける。政権に批判的な姿勢が政府から目を付けられ、逮捕。2022年ロシアから亡命し現在はドイツなどで活動中。『LETO -レト-』(18)では第71回カンヌ国際映画祭サウンドトラック賞最優秀作曲家賞受賞、『インフル病みのペトロフ家』(21)では第74回カンヌ国際映画祭フランス映画高等技術委員会賞受賞、『チャイコフスキーの妻』(22)では、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。

リモノフについて

若い頃、リモノフの機関紙『リモンカ』を読んでいた。そのあと、社交の場で会ったことはあるけど、当時もその後も話したことはない。ザハール・プリレーピンの小説を下敷きとした私の舞台『SCUMBAGS (OTMOROSKI)(原題)』を上演したときには、観にきてくれたよ。舞台の後、一緒に写真を撮った。言葉を交わすことはなかったが、かつて偶像視していたリモノフが同じ地平に降りてきたような感じがした。
物議を醸す、矛盾をはらんだ人物……というのがリモノフを理解する鍵となる。繰り返しになるけれど、実在したリモノフのことではなくて、私が作りあげたキャラクター、抒情的なエディのことだ。原作者エマニュエル・キャレールが言うように、彼は小説の主人公のようで、倫理観を持ちあわせていない。でもどことなく詩的なところがある。オルタナ詩人で、恋多く情熱的だ……かと思えば、軍国的、帝国的でファシストでもある……彼は最愛のエレナを失い、望んだ栄光もつかめなかったために世界のすべてを憎むようになる。彼はまさしくアンチヒーロー、ロシアの「ジョーカー」のようなものだ。

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原作者:
エマニュエル・キャレール

1957年12月9日 フランス 出身
小説家、脚本家、映画作家。パリ政治学院卒業後、ジャーナリストとして活躍。その一方、映画評論や小説を執筆。『冬の少年』ではフェミナ賞受賞。カンヌ国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭で審査員を務めたこともある。

リモノフについて

リモノフは、ロシア情勢を抜きにしても、とても魅力的なキャラクターだ。彼は冒険家で、自身をヒーローとみなす矛盾した男……つい追いかけて、話を聞きたくなるような人物だ。1970年代のニューヨーク、そしてそれ以前のソビエト連邦……亡くなるまでに何度もリモノフに会った。モスクワに行くたびに電話して、飲みに行った。友達というわけではないけれど、ざっくばらんな関係だった。リモノフのこの特異なキャラクターがあったからこそ、共産主義終焉の壮大な物語を書くことができた。そしてその後の出来事は、彼がまさに歴史的進化の象徴であったことを示している。

Cast

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エドワルド・リモノフ:
ベン・ウィショー

1980年10月14日 イギリス 出身
英国王立アカデミー卒業後、舞台、映画、テレビと活躍を広げ、2006年『パフューム ある人殺しの物語』の主演に抜擢。『007 スカイフォール』でQ役に起用され、その後も007シリーズに出演。
『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』(09)『クラウドアトラス』(12)
『追憶と、踊りながら』(14)『未来を花束にして』(15)『リリーのすべて』(15)『ロブスター』(15)
『メリー・ポピンズ』(18)『リトル・ジョー』(19)『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(22)
007シリーズ Q役『スカイフォール』(12)『スペクター』(15)『ノータイム・トゥ・ダイ』(21)
パディントン声優『パディントン』『パディントン2』(14)(17)『消えた黄金郷の秘密』(24)

リモノフについて

脚本が送られてきた時に、初めてリモノフと原作のエマニュエル・キャレールに接した。キャラクターがとても強烈で、とにかくリモノフという人物を理解することからはじめた。
彼の本質は反骨精神だと思う。どこにいても流れに逆らい、常に反逆者なんだ。政治体制がどうあろうと、彼は反体制でなければならない。それは魅力的でもあるけれど、同時に狂気じみてもいる。彼は、曖昧で厄介なキャラクターだ。かたくなに逆張りを続けるというのは、どこか純粋でもある。ちょっと美化しすぎかもしれないけど。誰しも、リモノフのようなところがあるんじゃないかな。私の中にもある。ほとんどの人がそういう部分を何としても隠し、押し殺そうとしている。彼はその逆を行き、ある意味それを極めて生きた……いや、そうではないかも? 彼の何が真実か、そうでないかを言いあてるのは難しい。でも彼はたしかに人間の精神の一要素を体現しているんだ。

エレナ:
ヴィクトリア・ミロシニチェンコ

1994年5月17日 ロシア出身
ロシア演劇芸術アカデミー卒業。『戦争と女の顔』(19)で映画デビュー。

スティーヴン:
トマス・アラナ

1955年4月3日 アメリカ出身
オフ・ブロードウェイの舞台に立ったあと、イタリアへ渡りアメリカと二拠点で俳優活動を開始。アンディ・ウォーホルやヨーゼフ・ボイス、ロバート・ラウシェンバーグなどと共に働いたこともある。
『ボディ・ガード』(92)『グラディエーター』(00)『リミットレス』(11)