TRAILER

主演を務めるのは“北欧の至宝”と称され、『ファンタスティック・ビースト』『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作への出演も決定し、ハリウッドの第一線で活躍する国際派俳優のマッツ・ミケルセン。本作で5度目のタッグを組む盟友アナス・トマス・イェンセン監督の下、復讐の炎を燃やす軍人に扮し、ハードなアクションや重厚な演技を披露している。さらに、『特捜部Q』シリーズのニコライ・リー・コース、『セレブレーション』のラース・ブリグマン、『アダムズ・アップル』のニコラス・ブロらデンマークが誇る名優たちが集結した。本国では公開されるや大絶賛で迎えられ、第93回アカデミー賞®国際長編映画賞を受賞した同じくマッツ主演作『アナザーラウンド』を超える2020年NO.1のオープニング成績を記録したほか、第37回ロバート賞(デンマーク・アカデミー賞)で最多15ノミネートを果たし、主演女優賞、助演男優賞、作曲賞、視覚効果賞の4冠に輝いた。

STORY

妻が列車事故で亡くなったという報せを受け、軍人のマークスはアフガニスタンでの任務を離れ娘の下へ帰国する。悲しみに暮れる娘を前に無力感にさいなまれるマークスだったが、彼の下を二人の男が訪ねてくる。その中の一人、妻と同じ列車に乗っていたという数学者のオットーは、事故は“ライダーズ・オブ・ジャスティス”と言う犯罪組織が、殺人事件の重要な証人を暗殺するために周到に計画された事件だとマークスに告げる。怒りに打ち震えるマークスは妻の無念を晴らすため、オットーらの協力を得て復讐に身を投じてゆくが事態は思わぬ方向に…。

CAST

マッツ・ミケルセン

マークス・ハンセン役

1965年11月22日デンマーク・コペンハーゲン出身。幼い頃から体操選手として訓練を受け、のちにスウェーデンのバレエアカデミーでダンスを学ぶ。その後演技に興味を持ち、国立演劇学校へ入学。31歳の時にニコラス・ウィンディング・レフン監督のデビュー作『プッシャー』(96)で長編映画デビューを果たす。その後レフン監督作『プッシャー2』(04)、『ヴァルハラ・ライジング』(09)に出演。母国デンマーク以外では『007/カジノ・ロワイヤル』(06)、『ドクター・ストレンジ』(16)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)等でハリウッドでの功績を残している。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『アフター・ウェディング』(06)ほか数々の作品で卓越した演技を見せ、2011年に世界の映画への貢献を讃えられヨーロッパ映画賞を受賞。さらに翌年トマス・ヴィンターベア監督作『偽りなき者』(12)でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。2016年にはカンヌ国際映画祭の審査員を務めた。2020年にもトマス・ヴィンターベアとタッグを組み、カンヌ国際映画祭でオフィシャルセレクションに選ばれ、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『アナザーラウンド』に出演した。その他の主な出演作品は『ザ・ドア 交差する世界』(09)、『タイタンの戦い』(10)、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(11)、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(12)、『悪党に粛清を』(15)、『ドクター・ストレンジ』(16)、『永遠の門 ゴッホの見た未来』(18)、『カオス・ウォーキング』(21)など。最新作は『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(22)、『インディ・ジョーンズ5』(22)など話題作への出演が絶えない。

ニコライ・リー・コース

オットー・ホフマン役

1973年5月22日デンマーク・レズオウア出身。1991年にソーレン・クラグ=ヤコブセン監督の映画『Drengene fra Sankt Petri(原題)』で長編映画デビューを飾り、ロバート賞とボディル賞の最優秀助演男優賞を受賞。デンマーク国立舞台芸術学校を卒業した1998年に、ラース・フォン・トリアー監督のドグマ作品『イディオッツ』に出演し、再びボディル賞の最優秀助演男優賞を受賞。その後、スサンネ・ビア監督作『しあわせな孤独』(02)でロバート賞とボディル賞の最優秀助演男優賞を受賞、マーチン・サントフリート監督作『Dirch(原題)』(11)でロバート賞とボディル賞の最優秀主演男優賞を受賞した。デンマークで最も成功している人気俳優の一人。その他の主な出演作品は『ある愛の風景』(04)、『天使と悪魔』(09)、『特捜部Q』シリーズ(13-)、『チャイルド44 森に消えた子供たち』(14)、『真夜中のゆりかご』(14)など。最新作はラース・フォン・トリアーが手掛けるTVシリーズ「キングダム」のシーズン3。

アンドレア・ハイク・ガデベルグ

マチルデ・ハンセン役

1998年11月24日デンマーク出身。演技や歌で優れた才能を発揮する、今後の活躍が楽しみな俳優の一人。2007年に上演されたミュージカル『アニー』で俳優としてデビューした。2019年にニールス・アルデン・オプレヴ監督『ある人質 生還までの398日』に出演したほか、舞台「Sanne - The Musical(原題)」でデンマークのロック界の歌姫サンネ・サロモンセンの若い頃を演じ、デンマーク最高峰の演劇賞ロイマート賞のタレント賞を受賞。また、本作で第37回ロバート賞最優秀主演女優賞を受賞している。

ラース・ブリグマン

レナート・ガーナー・ニルセン役

1957年2月17日デンマーク・コペンハーゲン出身。1995年『Elsker elsker ikke...(原題)』で長編映画デビューを飾る。マッツ・ミケルセンと共演し、エミー賞優秀国際ドラマ賞を受賞したTVシリーズ「Rejseholdet(原題)」(00-04)でブレイクを果たす。ヤニク・ジョハンセン監督作『Hvid nat(原題)』(07)で第25回ロバート賞最優秀主演男優賞に輝く。また、本作で第37回ロバート賞最優秀助演男優賞を受賞している。その他の主な出演作品は『ハッダーの世界』(03)、「コペンハーゲン/首相の決断」(10-11)、『博士と狂人』(18)など。

ニコラス・ブロ

ウルフ・エメンタール役

1972年3月16日デンマーク・コペンハーゲン出身。両親と兄妹が俳優の芸能一家で育つ。1998年にニコライ・リー・コースと共にデンマーク国立舞台芸術学校を卒業し、同年に第71回アカデミー賞短編映画賞を受賞したアナス・トマス・イェンセン監督作『Valgaften(原題)』に出演する。『Spies & Glistrup(原題)』(13)、『メン&チキン』(15)で2度のロバート賞に、『Voksne mennesker』(05)、『Offscreen(原題)』(06)で2度のボディル賞に輝く。また、舞台では、ハムレットからドン・ファン、アーサー王、マクベス、メフィストまで演じ、数々の賞を受賞している。その他の主な出演作品は『恋に落ちる確率』(03)、『アダムズ・アップル』(05)、『戦火の馬』(11)、『ニンフォマニアック Vol.1』(13)、『特捜部Q カルテ番号64』(18)、『ドミノ -復讐の咆哮-』(19)など。

グスタフ・リンド

ボダシュカ・リトビネンコ役

1995年6月4日スウェーデン・ベステルオース出身。マルメシアターアカデミー在学中の2015年、『Cirkeln(原題)』で長編映画デビューを飾る。TVシリーズ「捜査官エヴァ 孤独の森」(15)への出演により大きな注目を集める。2019年『罪と女王』でボディル賞最優秀助演男優賞を受賞。また第71回ベルリン国際映画祭にて、ヨーロッパの有望な若手俳優に与えられるシューティング・スター賞を受賞した。最新作はロバート・エガース監督作『The Northman(原題)』(22)。

ローラン・ムラ

カート・“タンデム”・オーレセン役

1972年5月28日デンマーク・オーデンセ出身。荒れた青年期を過ごし、暴行罪により4年半服役するがオーデンセを離れることを条件に2002年に仮釈放される。音楽専門の教育機関で学んだのちにコペンハーゲンへ移り、ラッパーのジョクーンへの楽曲提供からキャリアを開始。2010年『R(原題)』で長編映画デビューを飾り、ボディル賞へのノミネートを果たす。その後『Nordvest(原題)』(13)と初主演を務めた『ヒトラーの忘れもの』(15)で2度のボディル賞に輝く。その他の主な出演作品は『真夜中のゆりかご』(14)、『アトミック・ブロンド』(17)、『パピヨン』(17)、『スカイスクレイパー』(18)、『ブラッド・レッド・スカイ』(21)など。

アルバト・ルズベク・リンハート

シリウス役

2001年7月12日デンマーク出身。2016年、ロバート賞6部門に輝く『きっと、いい日が待っている』で長編映画デビューを飾り、大きな注目を集める。2020年にはアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『アナザーラウンド』でマッツ・ミケルセンと共演した。

STAFF

アナス・トマス・イェンセン|監督・脚本

1972年4月6日デンマーク・フレズレクスヴェアク出身。デンマークで最も有名な脚本家であり監督の一人。監督を手掛けた短編が1997年から3年連続でアカデミー賞短編映画賞へノミネートされ、『Valgaften(原題)』(98)が第71回アカデミー賞短編映画賞に輝く。2000年に『ブレイカウェイ』で長編監督デビューを果たす。その後、『フレッシュ・デリ』(03)、『アダムズ・アップル』(05)、『メン&チキン』(15)で監督・脚本を務めた。本作が長編監督5作目となる。また、スサンネ・ビア、ロネ・シェルフィグ、ソーレン・クラグ=ヤコブセン、ニコライ・アーセルほか様々な監督の作品の脚本を担当した。主な脚本を手掛けた作品は『ミフネ』(98)、『キング・イズ・アライヴ』(00)、『しあわせな孤独』(02)、『ある愛の風景』(04)、『アフター・ウェディング』(06)、『ある公爵夫人の生涯』(08)、『未来を生きる君たちへ』(10)、『真夜中のゆりかご』(14)、『悪党に粛清を』(15)、『ダークタワー』(17)、『ある人質 生還までの398日』(19)など。最新作としてアントニオ・バンデラス主演でフィレンツェの怪物事件を描くTVシリーズ「The Monster of Florence(原題)」の脚本を予定している。