背景
ムーミン

TOVE トーベ

トーベ・ヤンソン
大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかってるってことだよ。 ─スナフキン(『ムーミン谷の夏まつり』より)
世界中で愛される“ムーミン”を生み出したアーティスト、トーベ・ヤンソン。彼女は、いかに自由を愛し生きたのか─。
NOW SHOWING!
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ムーミン

TOVE トーベ

トーベ・ヤンソン
大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかってるってことだよ。 ─スナフキン(『ムーミン谷の夏まつり』より)
世界中で愛される“ムーミン”を生み出したアーティスト、トーベ・ヤンソン。彼女は、いかに自由を愛し生きたのか─。
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トーベ・ヤンソンの半生と、知られざるムーミン誕生の舞台裏を描く情熱の物語。 トーベ・ヤンソンの半生と、知られざるムーミン誕生の舞台裏を描く情熱の物語。
アカデミー賞®国際長編映画賞 フィンランド代表選出 トロント国際映画祭 オフィシャルセレクション選出 ヨーテボリ国際映画祭 撮影賞受賞(北欧映画賞ノミネート) ユッシ賞(フィンランド・アカデミー賞)10部門ノミネート サテライト賞 外国語映画賞 ノミネート スカノラマ ヨーロッパ映画祭出品

Trailer

Introduction

日本を始め世界中で愛されるムーミンの物語。それは画家としてキャリアをスタートさせたアーティスト、トーベ・ヤンソン自身の人生を投影して生み出されたものだった。文学、コミックス、舞台芸術、アニメーションなど、今日においても色褪せること無く人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして生み出されていったのか。本作はトーベ自身の人生のあり方とともに、その創作の秘密に肉薄してゆく。

本国フィンランドでは公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録。公開から約二カ月にわたり週間観客動員数ランキングで連続1位を維持するなどロングラン大ヒット。更に第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表へ選出されたのをはじめ、数々の映画賞を席巻した。

Story

第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。

やがて戦争が終わると、彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いはムーミンの物語とともに大きく膨らんでゆく。

そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い激しい恋に落ちる。それはムーミンの物語、そしてトーベ自身の運命の歯車が大きく動き始めた瞬間だった。

Cast & Staff

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    Tove Jansson トーベ・ヤンソン
    Alma Poysti アルマ・ポウスティ
    profile
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    Vivica Bandler ヴィヴィカ・バンドラー
    Krista Kosonen クリスタ・コソネン
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    Atos Wirtanen アトス・ヴィルタネン
    Shanti Roney シャンティ・ローニー
    Profile
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    Tuulikki Pietila トゥーリッキ・ピエティラ
    Joanna Haartti ヨアンナ・ハールッティ
    Profile
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    Viktor Jansson ヴィクトル・ヤンソン
    Robert Enckell ロベルト・エンケル
    profile
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    Signe Hammarsten-Jansson シグネ・ハンマルステン=ヤンソン
    Kajsa Ernst カイサ・エルンスト
    profile
  • 画像
    n/a
    Zaida Bergroth 監督:ザイダ・バリルート
    profile & statement
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Keywords

芸術村
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トーベ・ヤンソンは戦時中、外部から切り離された落ち着ける場所を夢見ていた。それは暖かく色彩に満ちたモロッコに芸術家と文筆家のためのコミュニティを作ること。彼女はそんな場所を恋人のアトス・ヴィルタネンと計画し、長きに渡って貯金もしていたが、アトスはその貯金を北フィンランドのストライキ支援のための資金に充ててしまい、計画は頓挫してしまう。

スウェーデン語系フィンランド人
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1323年から1809年までフィンランドはスウェーデンによって統治されていたため、現在においてもフィンランド語とスウェーデン語の両方が公用語とされている。トーベ・ヤンソンはヘルシンキ生まれのスウェーデン語系フィンランド人であり、執筆はすべてスウェーデン語で書かれている。現在のスウェーデン語系人口は5パーセントほど。

トフスランとビフスラン
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コミックス『ムーミントロールと地球の終わり』で初登場した、常に一緒にいて離れることができない二人組。自分たちだけに通じる秘密の言葉を話すため、多くの人が理解できない。赤い帽子を被っているほうがトフスラン。トーベとヴィヴィカ・バンドラー、それぞれの頭文字「To」と「Vi」を織り込んで名付けられた。

フィンランドにおける同性愛
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フィンランドでは、1894年に制定された刑法において同性愛は精神疾患として指定されるだけでなく犯罪とされており、最大で懲役2年の実刑が課されていた。その後、1971年に同性愛が非犯罪化され、1981年に疾病分類リストから削除される。2017年には同性婚が合法化された。

モラン
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『たのしいムーミン一家』で初登場。ムーミン谷の住人から恐れられている女の魔物。彼女が歩くと地面が凍りつき、草木は枯れてしまう。孤独ゆえに明るく温かいものに引き寄せられる習性がある。トーベがヴィヴィカ・バンドラーに宛てた手紙の中では、二人の愛を脅かすもの名前がモランであった。

リヴ・ゴーシュ
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パリ・セーヌ川の左岸。トーベとヴィヴィカ・バンドラーは同性愛が犯罪であったことから、世間にばれないように交際しており、手紙で愛を伝え合うために隠語を用いるようになった。同性愛については「リヴ・ゴーシュ」や「オバケ」といった言葉を用いていた。

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